2007代表理事メッセージ

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「教育的営為」を解き放つ
森川 輝紀

 教育史学会は、1956年の創立であり半世紀余の歴史を有している。本学会の最大の特色は、日本・西洋・東洋(アジア)という三分野の教育史研究者がその区分を越え、「世界教育史」という新たな教育史像の創出をめざしてスタートした点にあったといえる。研究の細分化が進む中で、各分野の精緻化とともに、常に「世界の教育史」を視野に活動を続けている。
より良き次世代の育成という人類の普遍的課題は、また同時に、人々が生きた時代・地域・自然・文化にともなって個性的に方法化され展開されてきている。教育史学は、人類の積み重ねてきた「普遍的にして個性的な」教育的営為を解き放ち、今ある教育的現実を相対化し、今日における次世代育成の課題と方法への示唆を求めることによって成り立っているといえる。
グローバル化のこの時代、「世界教育史」創出という創立時の理念は、よりリアリティと輝きを持って自覚化されてきているといえよう。また、教育をめぐる複雑な問題状況を見通すツールとして、教育史学による現状の相対化は、教育をめぐる議論に深みと厚み、そしてリアリティを与えることになるだろう。
50周年記念事業として『教育史研究の最前線』(日本図書センター)を刊行している。それ等に応える一つの試みのスタート点を示している。手に取っていただければ幸いである。

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