学会の沿革

教育史学会は、1955年夏の日本教育学会の大会の際に、有志によって創立の協議がなされ、翌56年4月に準備委員会が開催され、同年5月4日、日本教育学会の大会が開催されていた東京学芸大学において創立総会が開催された。「教育史学会設立趣意書」は次の通り。

 第二次大戦後の教育史学は、国の内外ともに著しい変化を来していることは周知のとおりであります。すなわち、第一に科学としての教育史学の方法論が問われていること、第二に教育史の研究が教師の教養と一般学術文化の進展とにどのような意味をもち、どのように位置づけられるかゞ問われていること、そして第三に、世界の教育史実の探求が自らの国と職域との教育活動の進路を見定めようという方向において統合されようとしていること、などがおもな特徴と言えると思います。一言にしていえば、教育史の研究が、外国書の翻訳や知識の集積や、史実の解釈などにとどまることなく、現実の実践を指導する科学として、再出発しようとしているということでありましょう。
このような斯学の状勢が、わが国における教育史研究者の緊密な研究上の連携を促していると思われます。研究が狭い領域に食い入って、専門化すればする程、広い全体の流れの中に位置づけさせる必要を生じさせてきていると言えましょう。いまや、日本教育史、東洋教育史、西洋教育史などという便宜的な専門領域にとじこもることさえ、許されなくなっていると思われます。われわれは、各自の研究成果の一つ一つの煉瓦を持ちよって、わが国における総合教育史という巨大な塔の建築に寄与したいと思います。そのさい、全体のひろばで、多数の討議にかけて、みずからの1枚の煉瓦を一そう強化したいと思います。それによって多数の力で築きあげる塔は、ますます強固なものとなるでありましょう。
教育史学会は、このような役割を果したいと思います。研究成果の相互検討の機会を持つと共に、たえず国の内外にわたっての研究情報の交換を行いたいと思います。
志を同じくせられる方々の、多数の御参加御協力をお願いする次第であります。

〔会員〕
 教育史学会は、会員104人、代表理事:石川謙(お茶の水女子大学)、事務局長:梅根悟(東京教育大学)で発足した。会員数は次のように推移した。
日本 東洋 西洋 一般 その他 合計
1956年  49  7  42  6  104
1969年 131 21 127 68 347
1984年 306 37  209 100 4 656
2002年 479 64 250 142 11 946
2007年 475 46 233 132 7 893
2014年  517 52 200 123 5 897
〔代表理事〕
 教育史学会は、会長を置かずに、理事会の長である代表理事をもって学会の代表者としてきた。歴代の代表理事は次の通りである。

石川 謙 1956~1969年
梅根 悟 1969~1980年
土屋 忠雄 1980~1981年
林 友春 1981~1983年(代行)
林 友春 1983~1989年
石川 松太郎 1989~1995年
寺崎 昌男 1995~1998年
金子 茂 1998~2001年
佐藤 秀夫 2001~2002年
逸見 勝亮 2003~2007年
森川 輝紀 2007~2010年
辻本 雅史 2010~2013年
新谷 恭明 2013~2016年
米田 俊彦 2016年~
〔刊行物〕
 機関誌として発足以来年1回『日本の教育史学』を発行し続けてきた。会員向けには年2回『会報』と3年おきに『会員名簿』を発行している。
また、これまでに沿革史あるいは記念誌として、『教育史学会12年のあゆみ』(1969年)、『教育史学会20周年記念誌』(1977年)、『教育史学会40周年記念誌』(1997年)、『教育史研究の最前線』(日本図書センター、2007年)を刊行した。

事務局連絡先

12月1日より事務局が移転しました。
〒102-8554
東京都千代田区紀尾井町7-1
上智大学総合人間科学部
湯川嘉津美研究室気付
教育史学会事務局
mail@kyouikushigakkai.jp
(@全角を半角に直して送信ください)

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